The Social Insight Updater

2011.5.14 update

“拡がるソーシャルメディアでの外国語学習

Michie Takeuchi 

ニューヨークではブラジル人などBRICSのメンバーが急増。
オープンで外向きの成長国の人々は英会話を学んでいる。

インターネット上のコミュニティーをベースにした外国語の学習が人気を集めて久しい。
オンライン上で友達を作りながら、ネイティブスピーカーと気軽に英語やスペイン語を学ぼうというわけである。フェイスブックなどのソーシャルメディアの要素を大いに組み込んだオンライン学習コミュニティ、ライブモカ(www.livemocha.com)はその代表選手。
今や世界中に600万人以上(世界195か国、38言語)の登録者を持つ世界最大のインターネット学習サービスに成長し、昨年末には、タイム誌による2010年ベストウエブサイト50にも選ばれた。
日常会話を中心に世界中の人が楽しく容易にいつでも外国語を学べる場の提供が目的で、現在英語、フランス語、スペイン語、イタリア語が学習できるサイトであり、大手教育出版社のPearson Educationが同社のために開発をした独自の教材を使っている。

このサービスのユニークな点は、会話を上達するのに最も大切な練習が、このサービスに登録をしている他のメンバーと自由にできるということだ。
楽しくシェアができる気軽な場所なのである。

ライブモカのメンバーは、20-30才の人が最も多く、次は、65才以上の人というのがおもしろい。ユーザーが最も多い国は、ブラジルで、次に中国、コロンビア、ロシアと続く。高度成長まっただ中のBric'sの国の人の登録が増えているが、もちろん、みんなが学ぶ言語は、英語である。 日本人のユーザーも相当数おり、熱心な人が多いとのコメントがライブモカの人からあった。

グローバルなビジネスの舞台において、英語でのコミュニケーション能力はミニマムな条件。コミュニケーションをとりたいという意欲を持つ人ほど、上達が速いが、文法が完璧でなくとも、発音になまりがあっても、物おじしないで話すという積極性はビジネスを成功させる上でも大切である。
恥ずかしがらないで外に向かって積極的に行動するという姿勢が、成長国の人々には顕著にあるようだ。
費用は、英語学習の場合で、一年契約で399ドル。決して安くはない。

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プロフィール
竹内 道

竹内 道

現在:
アークメディア代表取締役
経歴:
広島女学院高校を卒業後、臨床心理学を学ぶため米国に留学、ワグナー大学心理学科卒業後、電通アメリカ社(DCA)に入社。
1988年、ニューヨーク大学(NYU)ギャラティン・スクール大学院修士課程において、インタラクティブ・メディア/異文化間コミュニケーションを研究。
同大学院在籍中に、アークメディア(株)を設立。
以来、主に日系企業の海外事業や進出を支援するための現地マーケティングやパートナーシップ構築の分野で仕事をしてきた。コンテンツ、家電、IT, ラグジュエリー商品など付加価値性の高い製品分野で実績を持つ
 
NATAS NY (National Academy of Television Arts & Sciences) 会員
 
アークメディア webサイト

 

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